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2009年10月 記事の一覧

Twitter lists 機能の使い方 はてなブックマーク - Twitter lists 機能の使い方

Twitter に lists という新たな機能が加わりました。そこで今回はこの lists 機能の使い方を解説していきます。

なお、Lists機能は現時点ではまだベータ版扱いのため、正式公開時にはここでの内容が変更されることがあります。 (正式公開後に Twitterをはじめよう! にて加筆、修正の上、改めて掲載する予定です。)

リスト機能

さて、この Lists機能とは、どのようなものでしょうか。簡単にいうと、Twitter のユーザーを自分の好きな分類方法でリスト化(グループ分け)して、それぞれのリストに含まれたユーザーだけのタイムラインを見る事ができる機能です。

たとえば、Aさん と Bさんは「飲み友達」、Bさんと Cさんは「会社の同僚」といった感じで、自分の好きなリストを作ることができます。(ただし、リストの名前は現時点では、英数字と一部記号のみ可能です。)

lists2

さらに面白いポイントとしては、自分以外のユーザーが作ったリストを作っているか、また自分がどんなリストに追加されているかを確認することができます。たとえば、自分が Aさんに「お友達」というリストに追加されると、それがわかるようになっています。(相手に見えない、自分だけのプライベートリストを作ることも可能です。)

list3

また、他の人のリストをユーザーと同じように、フォローすることもできます。

このように、リスト自体はあくまで個人のものですが、他の人とシェアできるのがユニークな機能となっています。


Listsの画面

Lists機能の追加に伴い、Twitterの画面もいくつか増えています。まずはそれぞれの画面がどのようなものかを簡単に見ていきましょう。

ホーム画面のサイドバー

ホーム画面のサイドバーに新たに「Lists」という項目が加わりました。
ここには、自分が作成、またはフォローしているリストの一覧(の一部)が表示されます。

リスト サイドバー


リスト一覧

サイドバーの Lists にある View All をクリックすると、自分の作成したリストとフォローしているリストの一覧が表示されます。こちらはもう少し詳細にリストに含まれているユーザーと、何人のユーザーにフォローされているかが確認できます。

Myリスト

また、「lists following you」 タブをクリックすると、自分が含まれているリストの一覧が表示されます。こちらは他のユーザーが作成した、自分がフォローしていないリストも表示されます。

リストされている一覧


リストタイムライン

リスト一覧ページでリストの名前をクリックすると、リストのタイムラインが表示されます。ここでは、リストに追加されているユーザーだけの発言がタイムラインとして表示されます。
また、この画面で個々のリストの名前や公開・非公開の変更、またはリストの削除を行えます。(変更は右上の「Edit」、削除は「delete」から行います。)

リストタイムライン


使い方

では、実際の使い方を見てみましょう。まずはリストの作成方法から。

リストの新規作成

リストの作成は、サイドバーの New List というリンクから行えます。

リストサイドバー New List

このリンクをクリックすると、次のような画面が表示されます。

リスト新規作成ダイアログ


ここでリストの名前と、他の人から見える public にするか、他の人から見えない private にするかを決めて、Create List ボタンをクリックすれば、新しいリストが作成されます。なお、名前は英数字と - (ハイフン) _ (アンダーバー) だけが利用できます。また、「Twitter」という単語が含まれるリストは作成できません。


サイドバー以外にも、各ユーザーのプロフィールページ(http://twitter.com/[ユーザー名]) やフォローしている、されているリストの画面で表示されるメニューから、直接作成することもできます。

リスト新規作成 ユーザー画面

リスト新規作成メニュー


この場合、そのユーザーが最初からリストに追加された状態で作成されます。既に誰かをリストに追加しようとしている場合には、こちらの作成方法のが便利です。


リストへのユーザーの追加・リストからの削除

リストへのユーザーの追加とリストからの削除は、新規作成の項目でも挙げた各ユーザーのメニューボタンから行います。このボタンをクリックすると、存在するリストの一覧がチェックボックスつきで表示されるので、追加する場合はチェックをオンに、リストから削除する場合はチェックをオフにすることで、追加と削除が行えます。

リストの追加、削除


他のユーザーのリストを閲覧、フォローする

他のユーザーのリストを見るには、ユーザーのプロフィールページにサイドバー右上にある 「n listed」という数字のリンクをクリックします。すると、個人のリスト一覧と同様にリスト一覧ページが表示されます。(http://twitter.com/[ユーザー名]/lists/ からも直接アクセスできます。)

ここから個別のリストページし「Follow this list」というボタンをクリックすることで、そのリストをフォローすることができます。

リストフォロー


フォローしたリストはリスト一覧に表示され、自由にアクセスすることができます。


以上、Lists機能の解説でした。

これまでにも同様の機能は一部のクライアントソフトなどで既に実装されていましたが、これが公式機能として提供されることで、クライアント間でのグループ分けを共有することも可能になります。今後、API が正式公開になれば、クライアントソフトでの対応も増えてくるでしょう。

まだまだ提供されたばかりの機能ですが、使い方次第で色々と便利になると思うので、ぜひ活用してみてください。


であ、また。

Twitterのコメント付き RT は QT と呼ぼう。 はてなブックマーク - Twitterのコメント付き RT は QT と呼ぼう。

今回は Twitter 界隈で時々議論になる RT のお話。

コメント付き RT は RT ではなくて QT と呼ぼう、という提案です。ちなみに QT とは Quote Tweet (引用つぶやき) の意味で、僕が勝手に考えました。


さて、そもそも RT はどんなものかというところから始めると、RT(Retweet / 再つぶやき ) は「誰かの発言で これは良いなとか他の人に広めたいなというものを、自分でももう一度発言する」というもの。意図としては、口コミ、広報的な使われ方が多いと思います、少なくとも英語圏(非日本語圏)では。

と、若干憶測的な表現をしているのは、元々この RT は公式の機能ではなく、ユーザーが自発的な使い方としてこのように発言しようと慣習的に広まったものなので、これが正しいという定義は存在しませんしていません。(ようやく最近公式でサポートされることが決まりました。)なので、この口コミ的な使われ方というのも、いわば暗黙の了解で使われているといえます。

そして、英語圏で使われるようになってしばらくして、日本語圏でも RT が使われるようになってきました。ですが、日本語圏での使われ方はちょっと違っていて、RTの元の発言に自分のコメントを付けてポストする使われ方が多いようです。

たとえば、

「hajime: ~っていう本面白いよ!」

という つぶやきがあった場合、元々の RT は

「someone: RT @hajime ~っていう本面白いよ!」

と、元々の発言に RT と 発言者の名前をつけて つぶやく形だったのですが、日本では

「someone: へー、今度買ってみよう。 RT @hajime ~っていう本面白いよ!」

と自分のコメントを追加して、RT するケースがよく見られます。また

「someone: 私も読みました!面白いですよね。RT @hajime ~っていう本面白いよ! 」

と、返信の代わりに使うケースも時々見られます。

これってどういうことなのかというと、個人的には "引用" と同じような形で使っているのではないかと思っています。

ブログや掲示板などでは他の文章などに対して言及する際に、オリジナルの文章を引用してそこにコメントや意見などを追加したりします。またメールのやり取りでも、特にビジネスメールに多いと思いますが、やり取りの履歴を残したり、後から CCなどに加わった人に経緯をわかりやすくする意味も込めて、それまでの文章を全文引用して送信するケースも多いです。

こうした引用の使われ方が Twitter にも入ってきて、(見た目上)使い方が似ていた RT 文化と混ざり、いまの日本語圏における RT の使われ方になったのだと思います。

ですが、こうした使われ方がしばしば議論になりまして「わざわざ意味のないコメントつけて RTするな」とか「RTではなく返信でやれ」などといった否定的な意見もよく見られます。


なので、ここはひとつ RT (Retweet/再つぶやき) とはいわずに QT (Quote Tweet/引用つぶやき) という表現を新たに導入したらどうだろう、というのが今回の提案です。前置きが長い!


使い方も これまでの引用RT と同じく

「someone: へー、今度買ってみよう。 QT @hajime ~っていう本面白いよ!」

みたいな感じでやればいいのではないかなと思います。


って、ただ表記を変えただけなんですけど、意味合いの異なる使われ方(広報 と 引用)で混在していて、それが原因で不快になるくらいなら、いっそ棲み分けちゃえばいいんじゃないのかなといった感じの考えです。

まあ Twitter は元々決まりごともあまりなく、ゆるい感じの雰囲気が魅力なサービスなので こうしなきゃダメなのだ!ということもないのですが、こういう方法もありなんじゃあないかなといった感じで提案してみました。

よろしければ、QT 使ってみてくださいませ。


であ、また。


Twitter不具合一覧 はてなブックマーク - Twitter不具合一覧

これまで Twitter で起こった(今も時々起こる)不具合を列挙。漏れているのもあるかも。

・サーバーダウン、不調

外部からの攻撃や、サーバープログラムの不具合によってサーバーがつながりにくい、または完全にアクセスできなくなる症状。
鳥に連れて行かれるクジラや 503 Not Available というメッセージがでるか、接続がタイムアウトする。


・遅延

タイムライン上の他のユーザーのつぶやきが遅れて届く症状。
何かの大イベント(主に海外のスポーツや選挙)などで投稿数が増えたり、サーバーの不調などで発生する。
概ね徐々に流れが遅れだし、最大数時間遅れでつぶやきが届くことも。
自分の つぶやきは遅れなく届くため、投稿し続けると、タイムライン上に自分のつぶやきばかりが並ぶように見える。
自分宛の返信や各ユーザーの個人ページを直接開くと、比較的遅れなく見ることができる。

・アイコン表示の不具合

ユーザーのアイコンが表示されなくなる、以前利用していた古いアイコンに戻ってしまう、デフォルトのアイコンに戻ってしまうなどの症状。
Twitter側の不具合の場合や、表示されない場合は Amazon の Webサービス(AS3)の不調が原因の場合がある。


・レイアウト崩れ

Twitter公式Webのレイアウトが崩れて表示されてしまう症状。これも Amazon の Webサービスが原因になっている場合がある。


・カウンターリセット

つぶやき数やフォローしている人数、フォローされている人数、DMの数 が一時的に 0 になったり、実際とは異なる値で表示される症状

・タイムライン抜け

タイムラインに一部のフォローしているユーザーの発言しか流れてこなくなる症状。
表示されていなくても、ユーザーのページを直接見ると見る事ができる場合もある。
クライアントソフトでのタイムライン取得漏れ(1回の取得しきれない)と異なり、Twitterの公式サイト上でも発生する。


・ランダムタイムライン

上の逆バージョンで、フォローしていないユーザーのつぶやきがタイムライン上に流れてくる症状。


・アカウント入れ替わり

他人のアカウントと入れ替わった状態でログインしてしまう症状。
投稿すると入れ替わった相手のつぶやきなってしまったり、その人のダイレクトメッセージ(DM)も見えてしまう。
現在はあまり発生しないものの、DMで個人情報などを扱っていた場合にそれも見られてしまうなど、深刻な問題となった。

このほか、アカウント削除後に復活すると、過去の発言がすべて文字化けした状態で復活してしまう、
また、アカウント名の変更で前のアカウント名とダブった状態でアカウントができてしまったり、逆に 1つのアカウントにされてしまう、
数字だけのアカウント名のお気に入りなどが見られない、Web上で JavaScript周りのエラーによって、操作が正しく行えない、などなど、
細かい不具合が色々存在した。(現在はほぼ改修されている。)


<不具合ではなく制限>


・API制限

Twitterの API (クライアントソフトや外部サービスから Twitterの機能を呼び出す方法) には
呼び出し回数制限(現在は 1時間に 150回)が設けられていて、この回数を超えると回復するまで API を使うことができなくる。

この制限はアカウントごとにかかるため、たとえば複数のクライアントを立ち上げていたり、リロードを繰り返したりすると、APIを使った操作が一切行えなくなる。

Twitter の公式サイト上からの操作は API を利用しないため、この制限は当てはまらない。


・投稿制限

投稿は 1日 1000件まで。これは API に限らず、公式サイトや SMS経由の投稿も 1回として加算される。


・DM制限

同じく DMの送信 は 1日 250件まで


・フォロー人数制限

フォロー人数に関しては、フォローされている人数との比率で制限されている。(現時点では明確な比率は明かされていない。人数により変動?) たとえば、23人にしかフォローされていないのに、50,000人フォローするようなことはできない。(公式の例)


これらは Twitter がサーバーを保護する目的で意図的に課している制限なので、基本的には回避不能。
(一部、これを回避する目的で複数アカウントで作成しているユーザーもいるが、サーバー資源保護の目的を無駄にしてしまうため推奨できない。)

制限については仕様が変更になる可能性もあるので適宜公式サイトを確認するとよい。

Twitter API Wiki / Rate limiting (API制限)
Twitter Support :: Following and Update Limits (投稿、DM、フォロー制限)


<不具合を確認するには>

公式のブログ障害情報ブログお知らせアカウント(いずれも英語版)でアナウンスされるのでそこを確認する。
ただし、twitter.com 自体が落ちてしまうとこれも見られなくなるので、その場合はおとなしく復帰を待つか、Mixi や Facebook といった SNS などで情報を確認するとよいかもしれない。
ちなみに日本語公式ブログや Twitterアカウントは、現状、記事の公開に時間がかかっているため、即時性を求めるとあまり役には立たない。


<まとめ>

Twitterは以前から不具合の頻発するサービスで、遅延やサーバーダウンなどは頻発してきた。むしろ今はだいぶ安定してきているといえる。なので、不具合を見つけても、「またかー」といった調子であわてず騒がず冷静に不具合状態を楽しむ位がちょうどいいだろう。

なので、クライアントソフトの前に、まずは Twitter を疑ってみてね。